にんじんの原産地はアフガニスタンで、ヒマラヤの山麗で栽培されたのが歴史の始まりです。そこから中国に渡ったのが東洋種で、ヨーロッパで改良されたのが西洋種になります。
アフガニスタンから西方と東方に伝わり、世界へと広がっていきました。中国には12世紀頃に伝わって改良されていて、赤みが強くにおいが少ないのが東洋系の特徴です。
日本には安土桃山時代に伝わるのですが、江戸時代初期に中国から東洋種が渡来することで国内でもにんじんが栽培されるようになっていきます。
にんじんは昔、紫色や黄色をしていたのですが、オランダで改良されたことにより、今のオレンジ色のにんじんが誕生します。京野菜の金時にんじんは中国から伝わった東洋種ですが、現在は西洋種が一般的です。江戸時代末期頃に西洋種が伝わったことにより、明治時代以降に全国的に普及します。