今や様々な料理において欠かせない存在となった白菜ですが、その歴史は古く、古代中国の時代までさかのぼります。
もともと古代中国の華北においてカブとして栽培されていたものが南下して、華中においてチンゲンサイの類と交雑して白菜が誕生したのがその始まりです。
ただしこの白菜は不結球でこれを結球型にしたのが清の時代の中国です。冬期において貯蔵野菜の必要性が生じ、その結球性を高めたことがきっかけでした。そして日本へは明治時代に発生した日清戦争や日露戦争時において、軍が現地から白菜を持ち帰ったことによって国内への流通が始まりました。
その後、白菜の普及が促進されて昭和初期には日本全国に広がっていくこととなりました。