諸説ありますが、大根は地中海沿岸が原産という説が有力です。大根の歴史は古く、古代ローマやエジプトで食べられていたという記録もあるようです。
その後アジアに広まり、日本に渡ってきたのは縄文か弥生時代頃だとされています。『古事記』にも記載があります。
一般的に生産されるようになったのは室町時代頃です。「大根」と呼ばれるようになったのもこの頃だとされています。江戸時代になるとそばが広まり、薬味として人気が出てきたため栽培が本格化します。品種改良もどんどん進んでいきました。大根は育てるのが比較的簡単で、参勤交代などに伴い各地で様々な品種が生産されました。
現在最も多く食べられている青首大根が主流になったのは、昭和後期だとされています。